2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「委員長お手をどうぞ 1 (アクションコミックス)」

赤チンと包帯による治療は却って有害だ、という話。 映画版の「いま、会いにゆきます」も実はこの系譜に属する作品だったりする…のかな。→11月15日

「上京ものがたり」

私小説マンガ、と言えるだろう。作者と主人公は完全にイコールではないのだろうが。 エロ本にパクリイラストを持ち込んだ話とか、昔の作品で笑い話として扱ったネタに正面から向き合っている。同じ事柄であっても、笑いと泣きが表裏一体になっているのは、ま…

「NHKにようこそ! (2) (角川コミックス・エース)」 滝本竜彦 大岩ケンヂ

最近はフォントを変える演出というものが結構定着してきた観がある。私の記憶では、その走りは「サイコメトラーEIJI (1) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2295巻))」だった様な気がするが定かではない。こういう指定って編集者がやっているのだろ…

「千夏のうた (3) (ヤングジャンプ・コミックス)」 きたがわ翔

突然の打ち切り。 やっぱり、音楽マンガは難しいのだな。

「SF JAPAN」 isbn:4197202369

ようやく読了。 「THE HAUNTED」は個々人の作品の方が単純に読みやすかった。山田正紀の頑張りは分かるけど、わざわざ分けんでも、という気がする。 靱蔓は森で、少年ジャンヌは吉川、という辺りはお約束。 今後の展開は一応追っていこうかと。 残りは、現在…

「白のふわふわ―9 clouds of Yamana world (Beam comix)」 山名沢湖

以前サークルの先輩(勿論♂)が引越しをするときに、オークションを開催して不要な本を売ったことがあった。そのとき「いちご実験室―ふわふわショートストーリーズ (講談社コミックスデラックス)」が出てきて、既に持っていた私とその方は多少へこんでいた。 ……

「スミレステッチ―7 stitchers of Yamana world (Beam comix)」

「Salva me (ミリオンコミックス)」 紺野キタ

これをさがして本屋をうろつくのは少々恥ずかしかった。出版社名が分かっていても、それがどこに置いてあるのか分からない。最後にとある一角にて発見。 感想は…志村貴子を読めるなら、これも可ではなかろうか。

「ジャイアント(8) (モーニング KC)」 山田芳裕

アストロ球団なんかと同じ、スーパー野球モノ?な訳なのだが、すべてを比喩表現としてではなく、非常におおげさなデフォルメによってのみ描いている。それが魅力なのである。 そのインフレに作者が耐えられなくなりつつある、というのが今回の最終回を予告す…

「げんしけん OFFICIAL BOOK」 isbn:4063349551

基本的に、これまでのまとめ。 妙に漢字をひらがなにしていることが多くて、低年齢向けなのだろう、と思う。 というか、オタクをやるにはこういうことすれば良いよ、というマニュアル本になっている。 赤松健のインタビューの内容も、大体「コミック 銭 2巻 …

「げんしけん(5) (アフタヌーンKC)」 木尾士目

荻上フラグが立っている。オフィシャルブックに入っていた外伝もそんな話だったし。 個人的には木尾士目なだけに、28話みたいなノリを期待しているのだが、ある程度メディアミックスもしているし、難しいのかしらん。

「無限の住人 (17) (アフタヌーンKC)」 沙村広明

綾目、血液型を発見の巻。これはHLAでなくて、ABOなんだろう。 西洋医術にも現在ではヘルシンキ宣言というものがあって、一応の指針となっている。 カワウソ頭巾がなんとなくツボだった。

「しろいくも (IKKI COMICS)」 岩岡ヒサエ

なんとなくジャケ買い→大当り。 少し調べてみると、音子という別名義で同人活動をしている人らしい。あと、イキマンだけでなく、2004年夏の四季賞にも佳作で入っている。 絵は丸っこくデフォルメされていて、中々可愛らしい。 内容に関しては、とかく魅せ方…

「SF JAPAN vol.10」isbn:4197202369

まだ全部は読んでいないけれど。 山田さんが「ハイペリオン」の日本版を構想されている そしてそして、今度こそ、本当に、マジで、山田正紀さんの「神狩り2」が出ますよ! 05年2月刊行予定! 以上、山田正紀情報。

「空中ブランコ」 奥山英郎

「問題精神科」ということだろう。 スラップスティックという点なら、昔の筒井の方が上。 物語は古典的な抑圧理論に基く精神分析。ある意味ロジャースの3原則を踏まえているのには吃驚した。 「義父のヅラ」に出てくる医学部像について少し突っ込んでおく。…

「好き好き大好き超愛してる。」 舞城王太郎

舞城はかなり以前に読んだ「密室」に続いて、これが2冊目。 イロイロと思考実験している辺りが私的にはフックだった。どこまで分割したら自己同一性が喪われるのだろう、とか「夢」と「世界」とか。 物語としてはベタな難病モノで、ある意味それを意図して…

「よい子の時間―ガールミーツキッズ!」 東山むつき

クレヨンしんちゃんもどき。さほど笑えない。更に、この人の持ち味の黒髪ストレートも出てこない。 トラウマ以外のネタも描けるのだなぁ、ということで。

「西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)」 森奈津子

エロたっぷり、笑いもたっぷりで、なんともお得感あふれる一冊。 最近は中村うさぎ、岩井志麻子と組んでイロイロ活動しているが、果たして森奈津子がブラウン管に登場する日は来るのだろうか。 こんなアホな話はこの人にしか書けないし、他に書く人もいない…

「涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)」 谷川流

無理に長編にするよか、こういったアイディア一発勝負の短編の方がそれなりに面白い。 「笹の葉ラプソディー」の伏線について考えてみると、この世界ではすべてが予め決まっていて、タイムパラドックスは起こらないようになっている*1、ということだろうか。…

「涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)」 谷川流

SOS団が映画を作るお話。 しょうも無い断片的なエピソードが重なって、一応最後に映画は完成。 ハルヒとキョンによるボケとツッコミは分からんでもないが・・・微妙。

「象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)」 飛浩隆

「SF JAPAN」での選評を読む限り、完結していないから、と言う理由でSF大賞を逃した「グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)」と言う作品が前々から気になっていた。読む機会を逃していたら、読書会の為に本書を読む必要が…

「涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)」 谷川流

宇宙人と未来人と超能力者についての物語。 どこかでネタバレを読んでいた為に、特に新鮮さがあるわけでもなくて、フツーの出来である。期待していたほどにSFへのオマージュがあったわけでもなかったし。 要は萌えられるかどうか、ということだろう。

「復活の地〈3〉 (ハヤカワ文庫JA)」 小川一水

完結編。上手いこと纏め上げたと思う。エンターテイメントとして単体で読むなら、誉めて終わる所である。 しかし、ここは何たる偶然か、発売と期を一にして起こってしまった新潟の地震を思い起こさずにはいられない。 果たしてこの作品は「現実」に対して影…

「いま、会いにゆきます」 市川拓司

SFだという評を書いている人がいて、読んでみた。 確かに、「選択」を行うシチュエーションはそれっぽいかもしれない。つまり、幸せだけど短命な未来か、それとも他の未来を選ぶのか、ということ。 あと主人公の読書趣味も、プルーストにアーヴィング、ヴォ…

「みなみけ(1) (ヤンマガKCスペシャル)」 桜場コハル

真面目な顔がギャグになると崩れる、というのがよくある手法だが、萌え絵にリアルな絵柄が挿入される、というのは珍しい様に思う。そこがエロいのである。

「神南火 (ビッグコミックススペシャル)」 星野之宣

微妙・・・。基本的にアイディア勝負の人なので、「宗像教授」みたく、もっと驚天動地なものでないと、魅力が減ってしまう様に思うのだ。 あと、サービスカットは不要。 追記:私にとっては、梅原や京極経由で知っていることだった、ということがあるのかも。

「十二秘色のパレット 第1巻 (花とゆめCOMICS)」 草川為

雪の結晶。六角形ではないものもある。悪口を言うとそうなる訳ではない。 空から水以外のものが降ってくる、というイメージは結構好きである。「マグノリア」みたいなものでも可。

「DEATH NOTE (4) (ジャンプ・コミックス)」 大場つぐみ 小畑健

比較対象がないけれど、デスノートはネームが非常に多い。マンガの読みやすさ、という視点からは欠点である様に思う。しかし、非常に売れている訳である。これは、面白ければ活字を読むことは苦にならない、ということを証明していると思う。

「空の中」 有川浩

まっこと、こじゃんち面白いき、読んだ方がええぜ。 高知出身者としては、果たして宮じいの会話がまともに伝わるのか、多少不安になる。金高堂にてどれだけ売れるかも気になる所。あと、伊野から旭駅前経由で市民図書館という経路は、リアルに知っているとヤ…

「ザ・ムーン (1) (小学館文庫)」(2)ー(4) ジョージ秋山

「ぼくらの 1 (IKKI COMIX)」の元になった作品ということで、前々から読んでみたかった。 絵は流石にちと古いし、同じ構図のキメシーンの多用は正直どうよ、という所。般若心経でロボットが空を飛ぶシーンのシュールさは特筆すべきだろうか。 9人の子供が同…