2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「後巷説百物語 (Kwai books)」 京極夏彦

シリーズすべて読了。個人的には、帷子辻が一番怖かった。 最後に百物語を終えたことで、百介は又市のいる、文字通り彼岸へと渡ることができた様である。 由良家まで出てきて、ファンにはうれしい所。

「ルサンチマン 2 (ビッグコミックス)」 花沢健吾

この全く萌えないというか、ありていに言うと汚い絵とあいまったストーリーが良い。リアルとアンリアルの重ね方も上手いし。 ノアが作った神埼と現実の神埼はどう違うのか、という命題は、以前にも書いた事があるけれど、グレッグ・イーガンの問題意識と共通…

「ホムンクルス」(3) isbn:4091870732 山本英夫

isbnコードを入れても、アマゾンに入荷されていないからなのか、登録されていない。「ムーン・ロスト」とは違ってそれなりに売れている作品だとは思うのだが。 この巻では、砂と水のホムンクルスの描写が秀逸。単に精神分析な話の進め方に対しては、この先の…

「宇宙賃貸サルガッ荘 4 (ガンガンファンタジーコミックス)」 TAGRO

メウが魔女から管理人になったのは、アルのお陰というような落としどころか。

「二十面相の娘 3 (MFコミックス)」 小原愼司

人形トリックのタネが気に掛かる。 この作品の面白さというのは、乱歩的なギミックもさることながら、淡々とした、それでいてぎすぎすしている人間模様にあると思う。

「ベルセルク (27) (Jets comics)」 三浦建太郎

話はまだまだ、まだまだ続きそう。

「めぐる架空亭 (花とゆめCOMICS)」 草川為

未完の小説原稿と、主人公が出会う。そして、主人公が原稿に憑かれたことで、物語の続きが原稿に表れてくる。 作中での現実の層、小説に出てくる架空亭の層、そして小説の作者の想いの層などが重なって、綺麗にメタフィクションしている。ある意味それだけで…

「イヴの眠り―YASHA NEXT GENERATION (2) (flowersフラワーコミックス)」 吉田秋生

いくら何でも、静の声を出すコンピューターの外見は古くはないか。

「僕は天使の羽根を踏まない」 大塚英志

「マダラ」に関しては全く知らないので、必然的に、単なる「教養小説」として読むことになる。すると、大塚英志の評論そのまんまな小説だなあ、という感想しか出てこない。

「新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)」 西尾維新

3篇入っていて、1篇は書き下ろし。 「ジョジョ」や、「ハンター×ハンター」なんかに通じるバトルもの。与えられた条件から、パズルを解く様に敵を倒すあたりが「新本格」? 個人的には、頭の中で思考が延々と続くより、戯言を人と交わしている方が好きかも…

「結晶世界 (創元SF文庫)」 J・G・バラード

らい病の原因は、抗酸菌であって、ウイルスでは無い筈ですが・・・。そんなに感染性がある訳でもないし。←結構作品の根幹に関わります。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/8952/hansen/tyukousei.html 結晶の森の描写などは、それなりに面白い…

「吼えろペン 11 (サンデーGXコミックス)」「吼えろペン 12 (サンデーGXコミックス)」 島本和彦

この2冊では、富士鷹ジュビロのキャラが非常に良い。わざわざ藤田タッチになっているし。11巻のp37とか、12巻のp183とか笑えます。

「コミック 銭 2巻 (Beam comix)」 鈴木みそ

確か、「壁ぎわ税務官」にも同人誌が出てくる話があって、それなりにトピックなのだろうか。「げんしけん」でもあったし。 「みみかき」には萌えられませんでしたが・・・ 第十六話に触発されて描かれた森薫の絵。

「ムーン・ロスト」isbn:406334892x isbn:4063348938 星野之宣

ホント生きた化石の如き「本格SF」である。(誉め言葉) ところで、ストーリー協力の西山貴伸って何をやっている人なのだろう。ググっても出てこなかった。 月の土地について 「3万3千平米」という藤子・F・不二雄の75年の作品(「ミノタウロスの皿: 藤子…

「EDEN(11) (アフタヌーンKC)」 遠藤浩輝

10巻を超えて、ついにあとがきが無くなってしまった。他に読むところないやん、というツッコミはさておき。 MAYAについての伏線の回収があったりするわけだが、この先どうする気なのだろうか。下手をすると、打ち切られない限り作者が死ぬまで続きそうな勢…

「ブラックジャックによろしく (9) (モーニングKC)」 佐藤秀峰

同じくモーニングに連載している、「N'sあおい」と比べてみると、マンガとしての面白さはこちらの方が上だと感じる。純粋な情報伝達だけでなくて、#83みたいな、うだうだがあるからかしらん。

「イエスタデイをうたって vol.4 (4)」 冬目景

時代が進んで、ある意味現状にそぐわなくなって来ている。何のことかというと、携帯の話。

久方ぶりの休みで、シェルコムに日本代表ソフトボールチームの試合を見に行く。 試合開始1時間ほど前に到着。外野席は既にそれなりに埋まっていた。ざっと見渡したところ、客のかなりの部分を中学生のソフトボール部員が占めていた。 着いた時にイタリア選…

「夜の童話 (POPLARコミックス)」紺野キタ

オーソドックスな、ほんわかする系のファンタジー短編集。だとばかり思っていたら、最後に結構びっくりする作品が入っていた。 中年の妻子がいるサラリーマン。家族仲は冷え切っており、彼にとって家は「要塞」である。そんな主人公が一つの願いを叶えてもら…

「パラレル狂室」 吾妻ひでお

昭和54年発行なわけで、コマ割りなど古い所も当然あるが、純粋に笑える。 初出の所を読んでいて気づいたのだが、「不条理日記」が単行本に初めて収録されたのがこの本であるみたいだ。

「Unlock (ダイトコミックス)」 オオシマヒロユキ 猪原大介

「学園ノイズ」と同じくやりたいことは分かるのだけど、と言った所。イマイチ引っかかる所が無かった。 でもこの絵は好きです。

「A lot of (ダイトコミックス)」 TAGRO

たまにヤフオクに出ることもある絶版の作品集を、3冊合わせて復刻。 非常にしょうもない。落とさなくて良かった。

「百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)」 京極夏彦

薔薇十字探偵団大活躍! 一番京極堂シリーズらしかったのは「五徳猫」で、招き猫の由来に関する謎解きには、膝を打つことしきり。 榎木津のいいひとっぷりが見られるので、ファンにはうれしいのかもしれない。ちなみに仙台四郎はこんな人。つうかキーワード…

フリーウェア (ハヤカワ文庫SF) ルーディ・ラッカー 

ラッカーらしい下品で、でたらめで、素敵な作品である。 ブルーチーズ好きの人にオススメ? 「ふわりん」、「ぱっちりむっちり」、「ナミナミ」など意味不明の訳語が頻出するけれど、多分原著を読んでも余計に訳が分からないのだろう。 ただ、「あのラリくそ…

「愛すべき娘たち」 よしながふみ isbn:4592132955

最終話の 母というものは 要するに 一人の不完全な 女の事なんだ という科白に過剰に反応してみたり。マンガとして見ると、第4話の主体の変わりかたが面白かった。

「時間的無限大」 スティーヴン・バクスター isbn:4150110972

ワームホールを用いた過去へのタイムスリップ話。小ネタも豊富。今日の五十嵐のピッチングばりに、ど真ん中直球のハードSFである。 タイトルの意味が分かった時にはドーパミンが多量に分泌されること受け合い。

「デスノート」(2) 大場つぐみ 小畑健 isbn:4088736311

部屋のノブの話とか、子供の頃を思い出させてくれて、おそらく小学生が読んでもリアルに面白がれるのではなかろうか。 あと、唐突に消えてしまう南空ナオミは再登場するのか?捨てキャラにするには惜しいと思うのだが。

ついに最後の自転車の鍵*1を紛失。しょうがないので、ばらしてみた。 ラジオペンチで下の方から剥がしていくと、ものの5分で外せてしまった。 自転車は鍵をかけていても簡単に盗まれてしまうみたいである。むしろ、危ない所に停めない方が良い、ということ…

「チャイルド★プラネット」(1)〜(6) 竹熊健太郎 永福一成 isbn:4091517218 

大人しか発症しないが、発病したら致死率100%のウイルスによるバイオハザードが起ったら世の中どうなるでしょう、というお話。 自衛隊やアメリカ軍はウイルスを外部に出さない為に、主人公たちの住む町を封鎖する。その設定は、「15少年漂流記」あたりから…