「チャイルド★プラネット」(1)〜(6) 竹熊健太郎 永福一成 isbn:4091517218 

大人しか発症しないが、発病したら致死率100%のウイルスによるバイオハザードが起ったら世の中どうなるでしょう、というお話。
自衛隊アメリカ軍はウイルスを外部に出さない為に、主人公たちの住む町を封鎖する。その設定は、「15少年漂流記」あたりから続く、孤島モノの系譜にのせることができるだろう。子供たちがコミュニティーを作って、助け合おうとするわけである。そのあたりのサバイバル描写は普通であって、「バトル・ロワイヤル」ほどの面白さは無い。

子供は発症しない、とは言っても、ホストであり続ける為に一定年齢を超えると発症する。そのまま行けば、「東京ミカエル」の様に「大人になること」についての考察にたどり着いたのではなかろうか。ところが、竹熊健太郎が降りてしまって、物語は唐突に主人公が父親になることで終わってしまっている。これでは設定を消化しきれていないと思う。

途中から、竹熊健太郎のクレジットがstoryから原案になった経緯。
http://homepage2.nifty.com/tyan/kappa/01kappa.html

まあ、敢えて読むほどの作品でもないかと。