2006-06-26から1日間の記事一覧

『僕はかぐや姫 (福武文庫)』

表題作は、それこそ「百万回」ぐらい語られてそうな内容である。 「線を引いて」みるならば、この物語は「僕」という中性と「わたし」という女性との間の線を越えることに還元されるだろう。 周りに対して侮蔑の視線を送るのは、そのまま自身へと返ってくる…

『シモーヌ・ヴェイユ―その極限の愛の思想 (講談社現代新書 165)』

よくまとまった伝記。

『古い医術について―他八篇 (岩波文庫 青 901-1)』

病態学がメインで、治療にはあまり踏み込んでいない。栄養の重要性については説かれている。 疑似科学への対処法や、文献研究の重要性など現代に通じる所もある。 何よりも面白かったのが、仮定を用いた方法として、ギリシアにおける八綱弁証のようなものを…

『ハローマッチング〈’06〉小論文・面接・筆記試験対策のABC』

明解に書かれていて非常に分かりやすかった。 ついでに、筆者が今月のJコレで早川から本を出しているのに気づいて驚いた。

『大学生の論文執筆法 (ちくま新書)』

小論文対策に少しお勉強中。 前半に書かれている豆知識は大体持っていた。 後半の「線を引く」ことの重要性というのは、ナルホドである。使わせてもらおう。

『数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)』

大量のdataをmining(採鉱)するということで、「真理鉱山」を思い出すが、本書の趣旨はちょっと違う。 どこを掘ることにリソースを傾けるのかということより、むしろ出てきた法則(=有意差)に対してどういう説明をつけるか、どう予測に役立てるのかという側面…