『僕はかぐや姫 (福武文庫)』

表題作は、それこそ「百万回」ぐらい語られてそうな内容である。
「線を引いて」みるならば、この物語は「僕」という中性と「わたし」という女性との間の線を越えることに還元されるだろう。
周りに対して侮蔑の視線を送るのは、そのまま自身へと返ってくるという回帰性については解説でも述べられている。その辺を自覚する/させられることが線を越えることでもあるのかなと。
また、そういった「キャラクター」としての分かりやすさだけではなく、「キャラ」読みも可能である。
追記)リンクをたどっていたら、こんなのがあった。