リスクセンス ―身の回りの危険にどう対処するか (集英社新書)

リスクセンス ―身の回りの危険にどう対処するか (集英社新書)

現代のリスクについて考える際に最も基本的で重要なことは、ある分野のリスクを減らすために何かすると、別のリスクが大きくなるということだ。

 リスクをどう考えるかということについて書いてあると思って読んだが、本書はあくまでリスクとは何であるかについての本だった。
 パスカルから始まる確率論の歴史や、現代の食事、原子力などなどのリスクについて解説してある。
 一通りの相対リスクが出そろったときに、何をどう選択するのか?タバコを吸うことははっきりと身体に悪いと分かっていても吸う行動はどう解釈できるのか?といったことは書いていなかった。
 あくまで、情報収集が大切だよという結論で終わっていたのである。
 リスクについての初心者向け。