せどり

 今朝、起きぬけにつけたテレビでネットを使った起業の特集をやっていた。その中で興味を引かれたのがせどり業の人。
 番組の内容だけから判断するに、ブックオフなどの新古書店仕入れた本をマーケットプレイスで売りさばいているみたいである。売れ筋はパソコン関連のハウツーや受験参考書らしく、事務所?には大量にその手の本が並んでいた。
 試しに、参考書についてアマゾンで調べてみたら2万円やら、5万円やら確かにプレミアがついている本はある。
 教育熱心な親が買うということだろうけど、果たしてその人たちはどこからこういった本がいいという情報を得ているんだろう?口コミなのか、ネット経由なのか、それともまさか業者が風説の流布をしているのか。
 費用対効果を考えたら、バカ高い健康食品みたいなものだとも思う。ある意味"book faddism"とも呼べる現象。
 この辺りの「〜を買えば、それだけですばらしい結果が得られます」という心理には根深いものがある。新興宗教の壷や、ゴルフだと謎のスイング矯正マシンや、通販の伸長法とかイロイロ。結論としては『コンプレックス哲学―サイキッカー外伝*1辺りにいきつくのかも。
 かくいう私も手塚理論にはまって『ゴルフナイスショットの真実―練習しても、なぜ続かない (カッパ・ブックス)』を探して古本屋めぐりをしたこともあるくらいで、あまり人のことは言えない。

*1:アマゾンの紹介文:人間が何かに成功するためには、努力と才能が必要だ。だが一方で、何とかラクして成功したい!と常に思っているのも人間らしさというもの。世の中にはきっと、ラクして気持よくなる方法が!絶対あるにきまってる!ハイその通り。あるんですよ実は。