SFセミナー行った

以下、覚書。メモとかとっていないので、不正確かも。

 SFプロパーではないからこそ、他人との差を出そうとしてリアルロボットを作った高橋良輔
 『傀儡后』にかわいいサインを貰う。
 短編の受難と、その中から出てきた異形。発表の場の重要性。

    • Jコレ

 5・6月の新刊は、小松左京賞の最終選考に残りながら「人間が書けていない」がゆえに受賞を逃した円城塔『Self−Reference ENGINE』と伊藤計劃虐殺器官』の2作品。
 円城塔は元金子邦彦研究室の人らしい。小松左京賞に落選後、その二十分の一の労力と時間(by 大森望)で手遊びに書いた作品が文學界新人賞を受賞。ペンネームの由来は、金子邦彦の『カオスの紡ぐ夢の中で (小学館文庫)』に出てくる「小説 進物史観−進化する物語群の歴史を観て」*1に出てくる小説を書くコンピュータから。
 内容はシンギュラリティで「スタニスワフ・レムの憂鬱」とでも呼ぶべき作品であるらしい。会場では、初校?を20分割したものを配布していた。私が貰ったのは大量のフロイトが床下から出てくるという「Freud」の章だった*2。バカなことを大真面目な文章で書いてある印象で、これがどうやれば江戸とつながるんだろう?楽しみ。
 伊藤計劃ここの人。黒丸尚に私淑していて、はてダのキーワードにある吉野屋コピペもこの方の手によるものらしい。それで塩澤編集長に文章を直されているんだとか。
 二人が古橋秀之に言及していたのが印象的だった。

 朗らかなおっちゃんだった。作品のイメージが……
 審査員と仲が良いというのは大事なことである。

    • 映画

 これからはトルコ映画が熱い!

    • SF研

 時代によって変わるところもあり、変わらぬところもあり。

*1:傑作!

*2:ここ笑うところ