新潮 2006年 12月号 [雑誌]

新潮 2006年 12月号 [雑誌]

そして生きている僕。

  • 背景

ファウスト』vol.6以来なので、ほぼ一年ぶりになる佐藤友哉の新作。

  • あらすじ

 片説家の僕が小説家になるまで。

  • 読み

 小説であることにはあまり興味がない。でも、その一群のミームの海でおぼれることは心地よい。だから文句なしに面白かった。決意表明の後に来る実践がどうなるのかを心待ちにする。
 片説家の仕事とはまさしく、1対1で物語を構築していく"Narrative Based Medicine"そのものだろう、という妄想が浮かんだ。
この余白はそれを書くには狭すぎるので、コピペ。

大統一理論 〜なぜ患者は医療機関を受診するのか?〜

1:患者は病気を治すために医療機関を受診する
2:しかし、その他にも隠れた目的が存在する
3:それは「書きかけの物語」を完結させるためでもある
4:これは巷では「ナラティブ・ベイスト・メディシン」と呼ばれているものかもしれないし、プライマリ・ケアにおける「問題解決」ということかもしれない
5:しかし、ともかくも患者というのは「書きかけの物語」を持って医療機関を受診し、医師は自らの診療技術や最新の検査機器を駆使して、その物語を完結させてやらなくてはならない
6:物語が完結しないかぎり患者満足度は低いし、物語が完結すれば患者満足度はあがる。これは我々医療従事者の考えるアウトカムと一致する場合もあれば、まったく一致しない場合もある
http://blog.carenet.com/nakajima/entry/2006/10/001605.php