図書館内乱

図書館内乱

 図書館シリーズの第二段。→以前、見かけたサイン
 5つの短篇集という構成で、少しずつ図書館内外の事情が明らかになる。
 相変わらずのアスパルテームをそのまま舐めているような甘さは、読んでいる方も恥ずかしくなってくる。大きい引きで終わっているので、続きがどうなってしまうのか気になるところだが、ある意味予定調和でもある。
 平等をめざすべき行政が否定にまわるのは良くない、という指摘は言われてみてナルホドと思った。肯定にまわっても『水の伝言』を道徳の時間に教えたりするのはどうかと思うが。
 今後の展開として、何事も前例によって動くお役所仕事であるだけに、一度行ってしまったらならなかなかそれ自身が変わるということはない、という辺りが突破口になるのかなと。