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彼女を守る51の方法 1 (BUNCH COMICS)

　首都圏を直下型地震が襲う。そのときお台場にいた主人公たちにふりかかる困難。
　あからさまな便乗企画である。
　さて、災害をメインに据えて何ができるのかということを考えるなら、「外」で一体どのような非日常が進行しているのかを描く方法と、逆に「内」へ向かって普段と違う状況に追い込まれた人々がどのような行動をするのかを描くのと二つの方向性があると思う。
　この夏の『日本沈没』を例にすると、「外」の部分はよく出来ていた。もしくは、その原作は「外」を書いただけで枚数が多くなりすぎてしまい、小松左京が本当に書きたかった「内」の話については第二部を待たねばならなかった、という風に考えられる。
　本作の場合は、基本的にお台場という狭い範囲で「内」の話だけを描いている。でも、この程度のパニックでは、私の『ドラゴンヘッド』脳は満足できなかった。『ライチ☆光クラブ』の後でもあるだけにこれはちょっと。