『図解 人工生命を見る』

後輩に貸してもらった本。>ありがとうございます。初版は1998年。
人工生命というものを主にソフトウェアの面から紹介している。
複雑系については、かじったことがあったものの、この辺の知識は欠けていたので、参考になった。それから、「正のフィードバック」ってまさに薬剤耐性菌の話でもあって驚いた。
最後の方は、その時点での応用として、「たまごっち」や「がんばれ森川君2号」なんかが挙げられていて、隔世の感があった。この辺のソフトウェアは既にハードウェアとして、リプリーQ1なんかの例があるのだよな。
一つ気になったのは、「簡単な部分」から「複雑な全体」が生じることを例証しても、その逆を証明することにはならないのではないだろうか。
どうでもいいネタとして、累積淘汰を<真理鉱山>に応用できそうな気がする。