『花とアリス』

絵コンテを元にマンガ化したらしい。
だから、マンガらしい読ませる工夫がほとんどない。線以外には、一種類のトーンを用いているだけで、ベタ、効果線など一切なし。コマ割もたまに見開きが出てくるぐらいで、こだわりを感じなかった。一番困ったのが、キャラの見分けがつかないことで、髪形で判断するしかない。最初のバレーのシーンやアリスが父と会っているシーンなんかについては、再読してようやく意味がつかめた。
トランプにダブルミーニングを持たせたりする辺りの演出なんかは上手いなぁ、と思ったし、カメラワークも良かったので、ここからうかがえる原作は面白そうである。そのうち映画の方で見てみよう。