「Comic 新現実 Vol.3 (単行本コミックス)」 大塚英志

吾妻ひでお特集。アル中で入院していたのか。
インタビューと次回予告を読んだ限り、今後は「夜の魚」系の話と「日記」系の話の二本立てで連載になるんだろうか?新作が読めるだけで嬉しいものである。
「『おたく』とナショナリズム」は森川嘉一郎への大塚英志のインタビュー。新日曜美術館で興味を持った向きには一読をオススメする。何事も無自覚であることはよくないだろう、と思った。ここから森川がどう反論していくのかが楽しみである。
「お楽しみは」は今回、マンガのリアルについてなかなか面白い話をしていた。質感をリアルにすることと、商標を入れることは違う、ということである。これは今まで無自覚に読んでいた。私としては、質感の更に上位のリアルとして、「Coca Cola」があるのではないか、と思っていた。「冗談」の部分は大いに首肯するのだけど、単に作品ごとにリアルの水準があるだけでないのか、とも思う。要は「過ぎたるは」ということを言いたいのかなぁ。