「波のうえの魔術師」 石田衣良 

本書では、相場の波を感じてどうこうとなっているが、そんなものに身を任せていいのか、という疑念しか湧かなかった。
普通の取引や「秋のディール」などではなく、「変額保険」をやってなんぼだろう、と思う。
といったところで、主人公が「秋のディール」を続けることに良心の呵責を感じて身を引いてしまう「銀と金―恐怖の財テク地獄変 (1) (アクションコミックス・ピザッツ)」(すごい副題だ)は名作だ、と思うのである。