2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「砂の王〈1〉 (ログアウト冒険文庫―ウィザードリイ外伝)」 古川日出男

「アラビア」の方はしかけの印象ばかりが強い。というか、「東西の権力者を滅ぼすような書物だし、たちまち読み手を擒にする物語」の記憶はかなり薄れている。そうはいっても、こちらを読んでいて、わりと既視感を覚えたのだから、完全には忘れてなかったん…

ってアスペルギルス属なのね。

ホーソン効果

http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3%E5%8A%B9%E6%9E%9C&num=50 わりといろいろな意味に使われている。私的には、人に見られていることを意識すると、行動パターンが変わる、という現…

乗ってみたい

http://www.sakakibara-kikai.co.jp/products/other/LW.htm

あたりまえのことだけど

因果の逆転には注意すべきだろう。

「医者見立て江戸の好色 (河出文庫)」 田野辺富蔵

これを書いた時点で、御年81歳!の筆者が江戸時代のことをからめつつ、延々と艶っぽい薀蓄を傾ける。 一行知識が好きな人向けだろう。 特に印象に残ったのは、梅毒で死んだニーチェの言葉として引用されている、 "Mann liebt das weib nur die vulva willen."…

「のだめカンタービレ(12) (KC KISS)」 二ノ宮知子

のだめ的アナリーゼというか、二ノ宮的アナリーゼを読んでいると、これだけ意味が分かればクラシックも面白いのかな、とも思う。

「わたしはあい(1) (モーニング KC)」 外薗昌也

連載開始時には、果敢にも危ないネタに踏み込んだなあ、と感心していたのに、単行本で読んでみると、「エマージング」と同じ臭いがする。 間を持たせるためのマコトのギャグがヤマモト程に笑えないことであるとか、そもそもアイに「キャラクターの力」を感じ…

「欲望バス (白泉社文庫)」 望月花梨

文庫落ちするに当たって、多少は書き下ろしが入るのか、と思っていたが、表紙だけだった。「コナコナチョウチョウ」と「欲望バス」をシャッフルして収録してあり、ノドアメイカガは削られていた。 最近はこういう所で描いているらしい。 一定の需要はあるだ…

見たい!

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050512&a=20050512-00020858-jij-spo 「ドカベン」にも、「あぶさん」にも、これは反映されるんでしょうなぁ。

「ななこSOS (3) (ハヤカワ文庫 JA)」 吾妻ひでお

しゃべり場と戸川純とくるくるくりんが共存する不思議な空間。作者の趣味の遍歴がたどれて興味深い。 3巻では、わりと元ネタ探しをやりやすいものが出てくる。「ザ・フライ」とか、つげ義春なんかが引用されていた。 あとは、狂馬博士の助手の安川という名…

「ななこSOS2 (ハヤカワ文庫JA)」 吾妻ひでお

前の版が手元にないので確認できないのだが、谷山浩子、近藤和彦はそのままなのに、キムタク、あやや、モームス、ゆうこりん、と文庫になるに当たって変更されたとおぼしき箇所がある。元々は誰の名前が入っていたのだろうか。

「シガテラ(5) (ヤンマガKCスペシャル)」 古谷実

単なる欝展開にならない辺りがいい。

「懐しい贈りもの (新潮コミック)」 さべあのま

絵柄としては、昔の高野文子とか吉田秋生みたいな感じ。おそらくこういう絵が流行ったことがあったのだろう。つうか、キーワードを見たら、そのまんまニューウェーブなのだね。 可愛い絵でわりと生々しいことを描いている辺りは、「白のふわふわ」なんかにも…

「神様のパズル」 機本伸司

万物理論話とみせかけつつ、表紙通りな内容でもあった。最後はクオリアを科学的に記述するのは難しい、という結論なんだろう。もしくはストルケって素晴らしい、かな。 一人称で書くことで、作者も完全に理解している訳ではない所を上手い具合にぼかしていた…

「妄想戦士ヤマモト 1 (ヤングキングコミックス)」 小野寺浩二

自虐ネタはそれなりに笑えるけれど、外に向けてドアホ、というのはどうも……。 新入生と話していると、全く被差別意識というか、ジャンル意識を持っていない人間もいたりして、それはそれで理想的なような気もする。でも、それだとこの作品を楽しむことは出来…

フルスタ

ひょんなことから、本日の試合を砂 被り席で見られることになった。 バックネット裏席の階段を降りていき、最前列で写 真をとっている人達を横目に、ちょっとした優越感とともに入って行くと、そこが砂 被り席である。 元々フルスタはグランドと客席の一体感…

「伊賀忍法帖 (講談社ノベルススペシャル―山田風太郎傑作忍法帖)」 山田風太郎

実のところ、マンガ化されたものは殆んど読んでいない。その上で山風初体験。 普通にびっこ、ちんば、などといった言葉を使えるのは、回りくどくなくて良い。淫石とか、壊れ甕の忍法だとか、お馬鹿なガジェットも笑えた。 解説にもある通り、ノリは親しみの…

「妊娠カレンダー (文春文庫)」 小川洋子

実はホラー短編集ではないだろうか。

「打天楽―ワン・ゼロ番外編 (小学館文庫)」 佐藤史生

開明獣キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! とかやっていいものだろうか。勿論「孔子暗黒伝」がらみで。

「Comic 新現実(4) (単行本コミックス)」

comicと銘打っているにも関わらず、マンガパートよりテキストパートの方が面白い(吾妻ひでおを除く)。 当初の予定通り、あと2号でおしまいらしい。吾妻ひでおの連載の単行本化はきっちりとやって欲しい所。 フェミニズムを除いた上で、単純な欲望の発露と…

「神狩り 2 リッパー」 山田正紀

サインをもらう前に読み終わることが出来た。 神を「説明」する為に、茂木健一郎をそのまま引用している辺り*1とか、「BRAIN VALLEY」そのままな幻覚話に多少げんなりした。あと、〜ではないか、と繋がりなしに断定してしまう所*2は多少なりとも論文を読むよ…

「Horizon blue」 近藤ようこ

よしながふみの「愛すべき娘たち」とほぼ同じ構図のお話。 母に愛されなかった娘が、その理由を理解することで和解する、といった感じ。 こちらは嫉妬の描写が上手かった、と思う。 母が嫌いなのに、その母に躾けられた通りに、箸をなめる夫をきたない、と思…

「若草一家でいこう バーズコミックスデラックス」 船戸明里

タイトル通りに4姉妹が出てきて、四者四様の恋模様を繰り広げる。 とかく普通だな。

SFセミナーで興味を持ったので、鈴木いづみのSF系雑誌掲載作について調べてみた。 S-Fマガジン 1975年11月号 『魔女見習い』 1976年7月号 『あまいお話』 1976年9月号 『離婚裁判』 1976年11月号 『悪い夢』 1977年1月号 『涙のヒットパレード』 1977年3月…

おたく向け引越しサービスが登場すれば、結構うけるのではないだろうか。 本の帯には注意するし、本・CD等のの並びは忠実に再現(積んである場合は不可)といった感じで。 それ以上に「トニー滝谷」を思い出したのが「SFファンの引っ越し」という企画だ…

「推定少女 (ファミ通文庫)」 桜庭一樹

確かに大人の世界(言葉)に回収されることを嫌がったこともあったなぁ、と遠い目をして読んだ。なんだか私は「生涯一ガキ」ではいられそうもない。 ところで、この年代の女子中生の多くは「デザート」などを読んでいるのではないか、とリアル妹をサンプルに…

「PLUTO (2) 【豪華版】 (ビッグコミックススペシャル)」 浦沢直樹

この豪華版は詐欺だろう。マーブルチョコの箱とショボいシール4枚っていくらなんでも酷い。版形が変わると、本棚での置き場に困るから、今更通常版を買う気にもなれないし……。 書き換え可能な記憶であるとか、ロボットの感情といったテーマはそれなりにあり…

「批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)」 廣野由美子

前半は小説技法の話で、後半は批評理論の話。「フランケンシュタイン」を具体例として「読みの技法」の解説をしている。 後半は「文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)」で読んだことのある内容で、前半も大概無意識のうちに読む際に行っていることな訳で、そ…

「心臓のない巨人 (PFコミックス)」 佐藤史生

2つの中編が収録されている。「心臓のない巨人」は猿可愛いマンガで、「バビロンまで何マイル」はいかにもなフェミニズムSF。