バスに乗り遅れそうになるトラブルがありつつも、無事に関東着。
 当日受付で40分待ち、4日分の労働対価を払っていざ現場へ。
 OpenSkyを生で見て至福の時を味わう。
 その他の常設をちらちらと横目に見たあと、「星新一とは何者だったのか J,N 311418」を聞く。新井素子星新一の関係を最相葉月がインタビューするという形式。たいていのことは『星新一 一〇〇一話をつくった人*1を読めば書いてあった。
 昼飯を挟んで、お目当ての「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線、そして未来へ! J,Y 313302」に。
 ヒューマノイドとニューロサイエンスの専門家に話を聞き、それを受けてSF作家が語るという内容になる筈だったのが、時間配分の関係で前半は上手くいかず。短期的な実用性という意味では全く金にならない分野で第一線を続けていくには、プレゼンが上手くないと始まらない、というようなことを堀晃が言っていたのに納得。outputではなく、inputへ介入することでヒトをリモコンで操る前田太郎の研究とか、國吉康夫によるhttp://www.isi.imi.i.u-tokyo.ac.jp/research/1/index.htmlカオスの中から知性を感じるというシミュレーションとか、内容だけでなく発表も面白かった。
 後半は、最後の1時間くらいになって山田正紀が、私は生きている実感がない。自分がどこまでロボットなのかを知ることができれば安心できる、といった信仰告白をした辺りから俄然盛り上がった。
 実際のところ、あの辺りの議論ってのは、『デカルトの密室』でもっと突っ込んで触れられていたことだと思うんだけど、そこは下世話な楽しみということで。
 下世話といえば、血税を使って150cmプラマイ10cmの女の子ロボットを作るという話が一番笑いを取っていたがする。
 真面目なことを言ってみると、同じヒトを再現しようとする研究をしていても、ハード屋さんとソフト屋さんの考え方は全く違うのだということを認識できたことが一番の収穫だったかも。
 ヒューゴー賞関連は事前に全くチェックしてなかったんで、なんとも。

*1:江戸川乱歩と絡めて日本SFの創世記を語る下りはSFファン必読。