『トゥモロー・ワールド』

  • 背景 

 岡田斗司夫前田有一がべた誉めしていたものだから観てきた。

  • あらすじ 

 子供が全く生まれなくなって、ずいぶんたった2027年。主人公は妊婦を安全な場所へ送り届けようとする。

  • 読み 

 人が蚊トンボのように死んでいくのに抵抗がなければ、ラストの長まわしは一見の価値あり。
 終末モノとして、美術は頑張っていたんじゃないだろうか。経済が破綻していたせいなのか、テクノロジーの進歩の描写はほとんどなかった。あえて挙げてみると、車のガラスがカットが変わった後で再生していたのには驚いた。ついでに、お偉いさんのぼんぼんがやっていたゲームはこういう触覚インターフェイスの進化版だったのかもしれない。
 戦闘の不毛さがどうこうというよりは、隠遁生活っていいよね。葉っぱはなくていいけど、ってな映画だった。
 ラストについては、イギリスだし『1984年』の向こうを張って、実はトゥモロー号はイギリス政府のしたてた船でしたオチぐらいはあってもよかったのかも。