http://d.hatena.ne.jp/kazutokotohito/20060611#p6
このへんを参照してみると、『GOSIK』は異類婚姻譚のパターンであって、ハリウッドで支配的な課題婚とは少し違うのではないかなと思います。もちろん両者の積集合はあるんでしょうけど。
分類することによるメリットとしては、ヴィクトリカの母親がたどった道について上手く説明できることと、物語の終わり*1、つまり一弥の帰国が幸福なものになるとは限らない、と考えられることの2点でしょうか。
そんなことを言いながら、手紙のやりとりで一弥の兄弟とヴィクトリカが仲良くなっていくのは、『『坊っちゃん』の時代(第2部) 秋の舞姫―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス*2とは違うハッピーエンドへの伏線だと期待しています。

*1:終わらなくても、それはそれで一向に構わない。

*2:ドイツより押しかけてきたエリスを鴎外は追い返す。