『1リットルの涙 (バーズコミックススペシャル)』木藤亜也 KITA

作画は紺野キタである。
あまりにイノセントな病人の視点で描かれる本作は、実在した人物の日記が元になっている。それをそのままサプリメントとして摂取してしまうのには、どうも抵抗を感じる。ガジエットの生々しさ故なのか、それともそんな奴ァいねえ、と思ってしまうからか。
どちらの意味でも、同じ作者が同じ様な題材を元に、病気ではない妹の視点で描いた「天使のはしご*1」とはかなりの隔たりがあって、その辺がペンネームを敢えて変えた理由ではないか、とも思う。