「ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)」グレッグ・イーガン
途中、頭がフリーズすること数え切れず*1。ワームホールに関する議論など、物理関係は何がなんやらサッパリ解らなかった。ただ、延々と説明があった後にパラフレーズしてくれる所が何箇所かあるので、そこでなんとかついていきながら読んだ。
そういう訳で、本書の物理的な側面についての考察は全く出来ないのだが、唯一見つけた瑕疵(とはいっても解説)は、p514のタウについての下りでこれは逆である。
物語の方は、現代人の子孫達が宇宙へと拡散浸透していき、果てしなき流れの果てへとたどり着くまでを描いている。そこで提示されるビジョン*2が私にとってのしあわせの理由だった。これこそ活字SFの醍醐味だ、と思う。
訳者あとがきで知ったのだが、未読の人は、こちらを章ごとに参照しつつ読むといいんではなかろうか。