「僕らはどこにも開かない (電撃文庫)」 御影瑛路

一応"How done it?"なミステリー仕立てであるが、メインは如何にしてコミュニケーションを行うか、と登場人物達が悩む所にあり、非常に「ライトノベルズ」的な作品だ、と思う。「オモイデ教」から連綿と続く電波系青春モノの一つだろう。
とどのつまりは妄想の押し付け合いだけれど、その中で繋がっていると少しでも錯覚できれば幸せだよね、みたいな。
主人公は「群青色」に染まりきらなかったから、最後に一人で放送をすることにはならなかったということで。