「なんて素敵にジャパネスク (第1巻) (白泉社文庫)」〜(6) 山内直美 氷室冴子

江川達也による平安時代を見てしまうと、考証を頑張っているとは言っても、まだまだの様にも思える。口吸が性交渉の一部だった、というのは小谷野敦も言っていたし間違いないだろう。
この作品でも誤解が物語を駆動させる重要な装置になっていて、これは原作者の特徴なのだろうかと思う。
解説が書店員さんだったり、TVチャンピオンの人だったりするのは、マンガ文庫の中では異色だと思うが、主観的な感想だけでなく、発表当時の状況についてもきっちり書いてあって良かった。