「博士の愛した数式」 小川洋子

阪神ファンの為に書かれた小説である(断言)。1992年という年は、特別なのである。最終的には優勝を逃すと分かっているから、悲しさは倍増であった。作品単体で「感動」かというとそうでもない気もする。
ちなみに、博士のモデルは「記憶の亡霊―なぜヘンリー・Mの記憶は消えたのか」にも出てくる実在の人物である。先日見た記憶を扱った番組で日本にも同様の方がいる、というトピックがあった。