「幻月楼奇譚 (1) (キャラコミックス)」 今市子

4話完結の「昭和浪漫お座敷事件簿」。
一年ごとの作品らしく、それぞれの話の作られ方が違っている。当初、歌舞伎をモチーフにしていたのが、3・4話では出てこないし、「あやかし」も、1話は妖怪、2話は、幽霊、3話には出てこず、4話は黒い塊、と変遷がある。
個人的には、3話の「巷説百物語」している所が良かった。
今市子の絵ってカラーとペンの時とで、だいぶ受ける印象が違う。「幻月楼奇譚」を読んでいて気づいたのは、カラーの時は人が無機的というか人形みたいに見えるな、ということである。