「小説探偵 GEDO (SFシリーズ Jコレクション)」 桐生祐狩

笹井一個の表紙に魅かれて買ってみた。
タイトル通りに、「現実」に住む主人公が「小説」の中に入り込んで探偵をする、という話。各々の小説の表紙がイラストとして入っているのは良い。
入る小説は、時代小説やミステリー、やおい、ファンタジーなどなど。あからさまに「グリーンマイル」だったりするのは、リスペクトとかいうやつですな。
普段あまり読まないジャンルの小説世界ばかりで、それらに対するツッコミは然程笑えなかった。
恐らく主人公が大学時代に書いた小説が関わってくる、この作品全体の謎解きが放置されたままで終わっているので、続編は気になる所。しかし、また買うかは微妙。この1冊だけで判断すると、ただメタにしただけ感があるのである。