趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」著:森川嘉一郎 幻冬舎 

建築学の視点から、秋葉原が近年になってどうして「萌え絵」が秋葉原を覆うようになったのかを論考している。
まとめると、
未来の喪失が、秋葉原に集う「オタク」の特徴だ。
そしてその補填の為にキャラクターが秋葉原を覆っている。
ということになる。
その傍証として、サティアンポケモンジェットとの類似性を挙げている。
これは、官→民(資本)→個という流れの必然として起ったのだということらしい。

秋葉原にいったことなど片手に足る程しかないので、なんとも言えないが、仙台だと、駅前のアメ横周辺があてはまるのかしらん。
もっと言うなら、EBEANSの上と下の差か。

エロゲー」は、マイクロソフトの日本化(なんてったって90パーセント!)と言う指摘は面白かった。

ヨーロッパ→アメリカ→日本という文化の流れをこの文脈で言ったのは初めてなのだろうか?

レトロフューチャーというと、「20世紀少年」とか「オトナ帝国」とかと合わせて、1970年を知らない世代の、その受容し方みたいな論考を誰かやってないのだろうか。