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- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/11/15
- メディア: 文庫
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俺たちは羊じゃねえ。羊じゃねえんだぜ、ボイルド
- 背景
こんな状況の中で作られているアニメ版『スクランブル』がどうなるのか気になる。とどめをさすのか、起死回生の一作になるのか。
追記:その前に製作中止。
- あらすじ
加速−果てにある決裂/爆発。残されたシステム=シザーズ/娘。
- 読み
『スクランブル』ってそんなに面白いか派だったんだが、『ベロシティ』で私の中の冲方株は大幅に上がった。
前作はカジノシーンの出来が良すぎたために、他のパートがかすんでしまっていた。加えて皮膚感覚の話など、SF的にもっと膨らませられるだろうにとマイナス点ばかりが目に付いた。
しかし、今回は結末が決まっている中で上手く読者をだまして伏線を回収していき、加えて泣かせるところは泣かせるし*1ハードボイルドとしての傑作にしあがっていると思う。
最後の最後に生き残った彼女を主人公にした第三部が今から待ち遠しい。