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- 作者: 秋口ぎぐる,濱元隆輔
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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このとき、おれには一つだけわかったことがある。
それは「現実は普通に続いていく」ということだ。
あくまで普通に。
- 背景
ネットで文化系サークル小説として紹介されていたので読んでみた。
- あらすじ
TRPGサークルに所属する高校2年生の主人公たち男4人組。夏休みに一人の美少女が表れたことでその人間関係が変わっていく。
- 読み
TRPGの経験は皆無の私にも、ゲームマスターの仕事がどんなものなのかが分かった。「いかに自作のシナリオでプレイヤーを楽しませることができ」るかを考えて、「シナリオ作りの資料」を読み込み、続き物であるキャンペーンをやるときにはしっかりと伏線をはる。プレイヤーが当初考えていた筋から逸脱しても、その場でアドリブをきかせる。確かにこれは物語づくりに役立ちそうだ。
縮れ毛にストレートパーマをかけて、服にも金を使い出すキャラクターが出てきたあたりは面白かったけど、オチに関しては上に引用した文章の通りその前の章でも明示されている。もう少しひねりがあると面白かったかなと。