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- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/10/06
- メディア: 単行本
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無敵に思えた白鳥にライバルが登場したり、「ハイパーマン・バッカス」という情けないヒーローが出てきたり、キャラクター小説的な部分は相変わらず楽しめる。
前回のバチスタ手術の代わりには、音でビジュアルを感じる「共感覚」が出てくる。これはちょっと微妙。リアリティということではなくて、情報密度が足りないんじゃないかと思った。加えて、ストーリーと不可分ではないし。
あと、ミステリーとしては一応"how"と"who"なのだが、何のサプライズもなかった。
- 変なところ
- p34 「GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)230」
Glasgow Coma Scale - Wikipediaにもあるように、三つの指標の合計点であり、3〜15点で表される筈である。三つを別々に言ったとしても、0点は存在しない。
また、同じように昏睡状態を表す指標にJapan Coma Scale - Wikipediaがあるが、こちらでも230点という点にはならない。
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- p85,6 「人間って大半は水でできているんですってね」「確か八十五%は水のはずですが」
ここにもあるように、一般的な成人だと体重の60%である。