カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

この人の本は初めて読んだ。
主人公たちが訪れた村には、120年前に作られた「カクレカラクリ」が今年動き出すという言い伝えがあった。その謎を追っていくことで明かされる当然っちゃあ当然の真相とは。
 文章の途中にクイズを入り込ませて、わざと答えを書かない辺りや、章の頭にちょっとしたアフォリズムを入れてみたりするスタイルは、確かに西尾維新に影響を与えている。
工学部の助教授というだけあって、機械によりそった考察をしていく手つきは面白い。とりあえず、私の閾値は超えた。
この人の他の作品だと『そして二人だけになった』が最高傑作だという話を聞いたので、そのうち読んでみよう。
オマケ:http://www.wipapercouncil.org/origami.htm