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幽玄漫玉日記 (1) (アスペクトコミックス)

幽玄漫玉日記 (2) (アスペクトコミックス)

御緩漫玉日記 (1) (Beam comix)

日記シリーズは初めて読んだ。
『なげやり』には面白かった印象はないので、私の中では『サンサーラ・ナーガ』のキャラデザの人である。
『なげやり』とほぼ同じ手法で描かれたこちらの｢私小説｣マンガは、幽玄から御緩へと時間がたつにつれて、その内容、絵柄についても｢私小説｣っぽさが増していく。自身の家庭のことを描写したり、ヰタ・セクスアリスが入ってくるなど、よりあけすけに語るようになってくる。また、絵柄もより濃くなっていく。書影がでないので、このへんと比較してみてほしい。
勿論、この玉吉というキャラクターと作者を単純に同一視することは避ける必要があるだろう。
語る内容の変化が何故あったのかを考えると、その方が受けるからではないか。つまり、私生活・死・エロが受けるという大塚英志理論を当てはめることができそうである。実のところ、この三つは「私小説」で扱うことのできるものばかりだったりもする。
はてなブックマーク - 桜玉吉、１年ぶり: たけくまメモなどを読んでみると、続きも面白そう。