過剰なる内面描写と作者のツッコミがいい塩梅である。各人の勘違いっぷりを、天から眺める読者が笑うという構図。
だからといって、これは小説にすべき作品かというとそうでもない。一つの場面で独白の主語がめまぐるしく変わっていくのは、マンガだからこそ出来る芸当なのである。