■
- 作者: 石黒達昌
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
個人的には幻想譚としてよりも、現役の医者・研究者によるエッセイとしての面白さが先立ったかもしれない。
特に『アブサルティに関する評伝』は、「捏造」が騒がれている昨今の状況を予見していたわけでもないだろうが、研究者ならではの書き方で現在の科学が本質的に抱える問題点を突いている。
あとがきによると、既刊はすべて絶版になっているそうで、古本屋に行ったときに探す人名がまた増えたことはうれしい限り。
*1:医者としてなのか、研究者としてなのかは不明