『オートバイ』

トーンの乱舞で見るものを酩酊させたデビュー作から二年弱、ようやく出たのは絵本だった。
これはこれで一つの絵本としていいのであるが、なんだか物足りない。
「仲間」が全員出てこないことや、「各人」の「特性」が出きっていないことで、叙述トリック?としての完成度が低いことが、原因の一つであるように思う。