2006-01-20 『銀齢の果て』 小説 老人版バトル・ロワイヤル。 そこには絶望感などなくて、漂ってくるのはいつもどおりの乾いたブラック・ユーモアとスラップスティック。 作者は、まだまだ耄碌してはいない。この分だと、自身が呆けたときにその状態を小説にしたい、と語っていた作品への道のりはまだまだ遠そうである。 ただし、目新しさは特になく、これまでの路線で語ることのできそうな内容でもある。文章自体はするする読めて心地よいんだけど。