「となり町戦争」 三崎亜記

「情報論的世界認識」よりも「存在論的世界認識」の方にリアルを感じる、という非常にありふれた結論だろう。

僕を中心とした僕の世界の中においては、戦争は始まってもいなければ、終わってもいないのだ。

という一節に象徴されているか、と思う。
お役所仕事の不条理さを延々と書いてある辺りは笑えた。とはいえ、手放しで大絶賛という程でもないかと。
「戦争」に関して書いてある部分は、最初に反対ありきな所があって、井上ひさしが誉める理由が良く分かる。