「刺星」 中野シズカ

マンガ表現という意味で、古屋兎丸の「エミちゃん」以来の衝撃を受けた。
ペンを輪郭を描くのに殆んど使わずにトーンを大量に使って、ペン以上の「描き込み」をしている。その手間を考えるだけでも凄いことである。ストーリーは、和・洋・中から現在・過去なんでもありであるが、いずれも良く出来た幻想譚であってそれだけでも「買い」である。
そして、その二つが合わさった時、高密度な絵とそのファンタジックなストーリーは、見事な相乗効果をもたらしている。
わざわざ、はてな評価をつけようと思える作品である。ホント素晴らしい。