「風の歌、星の口笛」 村崎友

坂東眞砂子が選評で言っていることにつきます。ミステリーというか、小説として読んだ時にwhy done it?の部分がありえません。
他の選者も言っている様に、SFとして読んでも、なんじゃそりゃな部分が多いし。*1
トリックについてですが、笑わせて貰いました。その物理的な是非はさておき、このトリック単体でショートショートに出来なかったんでしょうか。
で、そういった幹の部分をとっぱらうと、後には「ロマンチシズム、リリシズム」しか残らないという寸法で、正直イマイチだなぁ。

*1:正確に建造された井戸とか。部分的に記憶を消す薬を持ち出す前に、外部記憶装置をいじくるという手があるだろうとか。数え上げると限りが無い。