「おおきく振りかぶって (2)」 ひぐちアサ

野球をよく知っているなぁ、と読みながら感心することしきりであった。
とはいえ、バッターがコースや球種を読んでいても、それで打てるかというと実際はそうでもなくて、球種を読めるようになって絶不調に陥った、現日ハムの坪井の様な例もある。
この作品の場合は、分かっていれば打てるという一つのお約束を作って、それを上手く変格させていく辺りが面白いのだろう。
更に『読むと思わず熱くなる「情」』もあるしね。