亡国のイージス」作:福井晴敏 講談社文庫
前二作に比べて段違いの面白さ。
多分「燃え」描写が上手くなったからではないかと思う。
緻密なシミュレーションに基づくストーリー。ニュータイプが出てきたみたいだけれども気にしない。
結局の所、現代において人を動かしうるのは個人的な感情なのだといったところか。

作中では、正当防衛として、僚艦が撃たれたら撃ち返してよいということになっていたけれども、
「ぼくはイーグル」では、おしんの様に耐え忍ぶことしか出来ないことになっていた。
陸海空の違いはあろうが、実際にイラクに行く自衛官の方々に死傷者がでないことを祈念する。
いや厳密に交戦規定とか知らないもので。

あとは、「終戦のローレライ」を残すのみである。