2003-12-24 ■ 小説 「本朝妖怪盛衰録 豆腐小僧双六道中ふりだし」作:京極夏彦 講談社 まず、この装丁がいいですな。カバーを外すと紅葉豆腐が出てくるなど素敵でございます。 それに、この語り口。なんとはなしにでも、伝染ってしまうものですな。 また、この豆腐小僧というキャラクター、関口に負けず劣らず愚か者ですな。 ほんと、読んでいて頭をポカリとやりたくなることしきりですな。愛すべきキャラですな。 妖怪の存在を、厳密にシミュレートしつつ、物語としても上手く纏め上げるとは、矢張り京極夏彦はすごいですな。