あっるーぅ日♪ 病院っにっ、行きまっしったっ♪ 入ったら四百ユーロっ♪ 包帯巻いて二百ユーロっ♪ 検査したら三百ユーロっ♪で も一番偉いのはお医者様ー、お大事にーの一言でぇ五百ユーロもかかりますー♪
素敵な歌だね、夕霧。ちなみに医療費の異常な高騰は、貧富の差の拡大で健康保険が破綻したせいだよ

  • 背景 

 『ヴェロシティ』の興奮も冷めやらぬ間に新シリーズの刊行。こちらは『ザ・スニーカー』に掲載。

  • あらすじ 

 MPB=Milliopolis Polizei Bataillon=壱百万都市国家憲兵大隊>黒犬+紅犬+白犬

  • 読み

 犬といえば『ケルベロスサーガ』が思い出されるわけだが、この犬たちは組織や社会による抑圧を受ける野良犬ではない。トラウマを抱えつつも「なんか世界とか救いてぇ」と戦う特甲児童たち。
 完全な印象論だが、こちらはちょっと『ベロシティ』っぽいというか、どちらかというと話の半径がキャラクター達の近くで終わっている気がする。

煙草はあらゆるクレプス肺気腫ルンゲンアウフブルング気管支炎ブロンヒテイスぜんそくアスマ胃潰瘍マーゲンゲシュヴェール心筋梗塞ヘルツインファルクト脳卒中ヒルンシュラク脳出血ヒルンブルートゥング糖尿病ツツカークランクハイト口臭ムントゲリューヒ難産アイネゲブーアトシュヴェレカリエスクノツヘンフラースなど多くの病疫をもたらし、また七百度にもなるその火は全世界の火事の原因のトップ。

  • 背景 

 こちらは『月刊ドラゴンマガジン』掲載。

  • あらすじ 

 MSS=Milliopolis Sicherheits Schuntz=壱百万年公安局高機動隊>紫+蒼+黄

  • 読み

 やっていることは同じ戦闘。でも、「ダ」の数が多かったからというわけではなく、イラストに引っ張られたわけでもなく、犬よりは妖精でしょという政治力学が働いたわけでもないが、こちらの方が楽しめた。
 その理由の一つとして、情報量を挙げてみる。同じくらいの頁数であっても、エピソード数は倍である。クイズだけではなくて、漢字名キャラクターのちゃんとした設定はこちらを読まないと分からなかったし、その他社会状況の説明もこちらが多かったような気がする。
 いずれにせよ、続刊を首を長くして待つのである。